ビールをぶっかけられた「女王の日」
※これは、2011年当時に経験したことをまとめたもので、2013年4月30日でベアトリクス女王は退位し、長男のアレクサンダーが王位に就き、現在はその誕生日4月27日が「王の日」となっている。
毎年4月30日は、オランダでは「女王の日」という祭日である。前ユリアナ女王の誕生日であり、現在のベアトリクス女王の誕生日は1月31日であるが、「暖かい日の方がいいだろう。」という女王の配慮により、この日が「女王の日」として続いている。人々は、王家の名である「オレンジ家」にあやかり、オレンジ色の帽子やTシャツなどを装い、町に繰り出す。街中も、オレンジ色の装飾や風船などで、とにかくオレンジ一色である。センターとなるような催しはなく、街角でガンガンとミュージックを演奏したり、ボートにグループで乗って運河の上で歌を歌ったりする。多くの人がビールなどアルコールを飲み、ほろ酔い以上の状態だ。ゴミも散らかしっぱなし。トラムの線路もごみで埋まり、運転はしない。私も屋台で売っていたオレンジの帽子など被って歩いていて、ついに身動きできなくなってしまった。その瞬間、どこからか、コップ1杯分くらいのビールが右頬に飛んできた。幸い首から下げていたカメラにはかからなかった。誰がかけたのか分からなかったし、「酔っ払いと喧嘩しても得にはならない。」と「合理化」し泣き寝入りすることにした。
皆何かしかのオレンジの装い
街中もオレンジの装い
写真を撮るようせがんできた4人組。若い女性も酔っ払って下着の見えるのも気にせず街灯に上って記念写真。
オレンジジュースがよく売れていた
一番派手だったオレンジの炎を使ったパフォーマンス
